乳歯のむし歯の特徴と治療について教えてください。
むし歯になった場合は、直ちに歯科医院で治療を行ってください。
乳歯はいずれ抜けて永久歯に生え変わりますが、
だからといって乳歯のむし歯をそのままにしておくと
大変なことになる場合があります。
大切なお子さんの歯と健康を守るために、
歯磨きの際に歯のチェックをすることを忘れないようにしましょう。
1.乳歯のむし歯の特徴について
大人の永久歯よりも、乳歯はむし歯になりやすく、
なってしまった場合の進行速度がとても速いのが特徴です。
むし歯の色も黒ではなく白っぽい色の場合もありますので、
むし歯になっていることに親が気づかず、知らないうちにむし歯がひどくなってしまうことも多いです。
また、永久歯に比べて乳歯は柔らかく進行が早いので、短期間でむし歯が神経まで達してしまうこともあります。
そのままにしておくと神経が死んでしまい、歯茎の中でばい菌が繁殖して炎症などを起こしてしまいます。
【乳歯を抜いてしまうと、永久歯が生えるスペースがなくなってしまう場合があります。】
皆さんは歯が動くことをご存知でしょうか?
矯正歯科の際は、歯並びを良くするためにズレている歯を器具を使ってキレイな角度・位置に調整をしていきますが、
乳歯をむし歯で失った場合は、その逆のことが起こります。
歯がない部分に隣の歯が寄ってきて、本来その部分に生えてくる永久歯のスペースをつぶしてしまい、
真上に生えることができずに、斜めに生えたりして、歯並びを悪くしてしまうことがあります。
2.むし歯の治療方法について
むし歯の治療は、治療に行くのが早ければ早いほど短期間で済み、
治療の際に子供にかかる負担が軽くなりますので、毎日のむし歯チェックを忘れずに行いましょう。
歯科医院で自主的な定期健診を受けることが一番オススメです。
「乳歯が生えた子供の虫歯予防・歯磨きでの注意点(https://www.crevie-kasuga.com/qa/20140515.html)」も
当サイトで公開を行っておりますので、参考にしてみてください。
【初期段階のむし歯の治療について】
歯や歯茎の隙間や溝が白く濁ったり、茶色の色がついている程度の状態であれば、
歯を削らずに「フッ素の塗布」や「歯磨き・生活習慣の改善」で自然治癒する可能性が高いです。
奥歯の溝などのむし歯になりやすい箇所は「シーラント」をすることでむし歯を事前に予防をすることも可能です。
↓シーラントについての補足事項↓
シーラントとはむし歯になりやすい奥歯の「くぼみ」の部分などをプラスチックなどで塞いでしまい、
むし歯菌に触れないようにするむし歯予防法です。
きちんとした施術をおこなえば、むし歯になる可能性を非常に抑えることができます。
【小さな穴が空いてしまっているむし歯の治療について】
むし歯の箇所を削って、削った部分に詰め物をして完了です。
ただ、表面は小さなむし歯に見えても削っていくと中は大きくむし歯になっていることも
よくありますので、むし歯に気づいた時点で一日でも早く歯科医院に行くことをお勧めいたします。
【ある程度ひどいむし歯の治療について】
神経に達している可能性のあるむし歯は、大きく歯を削らなければいけない場合も多いので、
大きな詰め物や、歯の根を残し、歯の形をした被せ物などをして治療を行う場合が多いです。
【重度のむし歯の治療について】
神経が死んでいる状態ほどの重度のむし歯は、歯の根が残せない場合があります。
その際は抜歯をする必要があります。
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