差し歯(クラウン)と歯茎の間に隙間ができたのですがどうすればよいですか?



差し歯(クラウン)を長期間使用していると、加齢や歯周病などのさまざまな原因で歯茎が痩せてしまい、歯茎との間に隙間ができてきてしまうことがよくあります。

そうなってしまうと見た目が不自然になったり、歯磨きをしても磨き残しがでやすくなって口臭や歯周病・むし歯の原因となってしまいますので、歯科医院での治療が必要となります。

治療内容としては、基本的に差し歯(クラウン)を一度外して、処置をした後、新しい差し歯(クラウン)を被せることになりますが、まずは歯科医院でどのような治療方法が可能かを確認してみましょう。
※痩せた箇所へ他の部分の歯肉を切り取り移植をする方法もあります。
歯茎の黒ずみについて
隙間の件以外で、差し歯(クラウン)を使用されている方でご相談が多いのが歯茎の黒ずみについてです。
長期間使用していると歯茎が加齢により痩せてしまい差し歯(クラウン)との間に隙間ができて黒く見えたり、差し歯(クラウン)に使用している金属が溶け出して歯肉に浸透をし、歯茎自体が黒ずんでしまうことがあります。
黒ずみの原因は実際に医師が見てみないと判断ができませんので、気になるようでしたら、歯科院で診察を受けてください。

※保険外の治療になりますが、オールセラミック製の差し歯(クラウン)などであれば、歯茎との親和性も高い材質で、金属を使用していませんので、黒ずみをある程度防ぐ事が可能です。
差し歯(クラウン)の治療の際の注意点
差し歯(クラウン)の製作や取り付けはとても高度な技能を要する作業ですので、 医院の設備や治療を行う医師の技術力によって、出来栄え(審美性)や噛み心地などに大きな差が出てきます。

ただ、どこの医院で治療を受ければ良いかは、患者様自身で判断することはとても難しい事ですので、治療を受ける際は、かかりつけの歯科医院に行かれるか、お知り合いの方に聞いてみてお勧めの医院を紹介してもらう事をお勧めします。
差し歯(クラウン)に関する情報
2014年4月の健康保険改正に伴い小臼歯(前歯から4番目と5番目の歯)の差し歯(クラウン)が歯の色に近い白い被せ物の「ハイブリッドセラミックのCAD/CAM冠」の使用が保険適用になりました。

これまでは銀歯などしか使用できなかった箇所に「歯の色に近い白い差し歯(クラウン)」が保険の改正により使用できるようになりましたので、見た目がとても自然にできます。
※「CAD/CAM冠」はパソコンとデンタルラボ用多機能CAD/CAMシステムを使用して、コンピューターにより、設計から削り出しを行った歯の被せ物の事です。
保険適用外の差し歯(クラウン)を選ぶと見た目がとても自然に仕上がります。
治療費用が高くなってしまうのですが、人工ダイヤモンドやオールセラミックなどの差し歯(クラウン)であれば、見た目がとても自然できれいに仕上がりますので、前歯などの人から見える個所に使用をされる方も多くいらっしゃいます。

また材質にもよりますが、保険適用の材質よりも水の吸収を防いで変色を長期間防いだり、金属を使用していない素材であれば金属アレルギーの方も安心してご利用いただけます。
保険外治療であれば、いろいろな種類の材質の差し歯(クラウン)を選べますので、医師と相談をしながら、ご自身が納得できる治療方法を選びましょう。